改造のすすめ

Quxのアナログシンセサイザーは、回路図通りに作ってもちろん楽しいですが、改造するのも電子工作の醍醐味です。ここでは、私たちやユーザーの方が過去に行った改造例をご紹介します。改造例をそのまま真似するのもよし、例を参考に独自の改造をするのもよしです。ぜひ挑戦してみてください!

VCOの改造例

例1:VCOの出力力周波周波数を変える

VCOを部品表(部品表のリンク)の通りに作ると、出力の周波数は1 Hz~5 kHz程度です。ちなみに、可聴域(人が音として聞こえる周波数)は一般的に20 H~20 kHzと言われています。C1のコンデンサをを変えることで、出力の最大周波数を変えることができます。

C1の容量値最大周波数
220 pF16 kHz程度
470 pF8 kHz程度
1000 pF4 kHz程度
2200 pF2 kHz程度
4700 pF1 kHz程度

低周波部分に特化した発振器 (Low Frequency Oscillator: LFO) に改造して、この波形をCV (Control Voltage) として使うということができます。この場合は、C1を容量の大きい部品に付け替えます。上表に、C1の容量値と最大周波数をまとめました。容量が大きいほど最大周波数が低くなります。

下記の動画の0:25~0:37で三角波LFOとVCOを鳴らしています。VCOに入るCVが矩形波や三角波になるので、一味違った面白い音になりました。

Qux Long Demo from Qux on Vimeo.

例2:たこ焼きシンセサイザー

たこ焼きシンセサイザーは、たこ焼きを焼くとシンセの音が鳴るというとても面白い作品です。
松下さんという方がQuxの回路をもとに作られました。(たこ焼きシンセサイザーについて

可変抵抗の部分をたこ焼きのピックに付け替えて、ピックがたこ焼きを触ると音が鳴るようになっています。私たちの作品が活用されているのを見るととても嬉しいです。

たこ焼きシンセサイザーを鳴らす動画